1月25日(土)
東京から帰省。
午前中に諸々用事を済ませ、相方の房吉くんと久しぶりの岸和田だんじり会館へ。
もう何度も訪れているこの場所なのですが、まえからじっくり拝見したかったのが「天保だんじり」で有名な紙屋町の先代だんじり。

岸和田だんじり会館がリニューアルされるまでは、このだんじりに提燈が飾られていた関係上、彫刻や姿見(全貌)がよく見えませんでした。
で、ようやく念願がかない、今日は心置きなくその文化的価値の高いその作品を拝見できました♪

格好のいい姿見。
天保時代に作事されただんじりは、貫禄十分。
装飾もいい~!

屋根回り。
三手先七段の組み物は大振りで迫力満点!!
特に主屋根枡合い正面「鎮西八郎為朝の剛弓」は、このだんじりの象徴的部分。

腰回りは三段。非常に歴史を感じます!!

泣く子も黙る名作「川中島」!

平方向の姿見。
御祭禮幟もシンプルで恰好よろしいなぁ~

平左の土呂幕はおなじみの「巴御前」。

主屋根枡合:左「頼光家臣 坂田金平の烏天狗退治」

後屋根回りも独特です。
天保だんじりの真骨頂ここにあり!ですね。

板勾欄、連子、水板、半松良…
ずっと見ていられます。。。

ライトを浴びて益々恰好いいですね。
三国志のことは不勉強でよくわかりませんが…(汗)

大脇上の兜桁には「紙」の字。
竹の節には木瓜紋が施されてました。

摺りだし鼻にはシャチ!

後ろから。大きな吹きちりもシンプルなのがいいですね。

土呂幕右の平は「和田合戦 朝比奈三郎の剛力」
犬勾欄も味があっていいですね。

主屋根右の枡合は「源三位頼政 鵺退治」
大きな横槌も独特の木取りです。

鬼板の獅噛もよろしぃなぁ~

梃子掛け。このだんじり特有の溝の彫り方。

まるでタイムスリップしたかのような古いだんじりと、再現された岸和田の城下町。

旧五軒屋町と沼町先代。
どちらも非常に価値の高い貴重なだんじりということは言うまでもありません。
それとともに、江戸時代から明治期へと、だんじりの「進化系」を時系列で眺めているようで楽しいです。

ほぼ貸し切り状態で、いいもの拝見できました。

紙屋町(先代) 天保12年完成
大工:尾崎平蔵広則
彫師:華岡源助

主な彫刻
主屋根懸魚:「雲に若葉」
枡合:正面「鎮西八郎為朝の剛弓」
   平右「源三位頼政 鵺退治」
   平左「頼光家臣の坂田金平 烏天狗退治」
松良左右・縁葛三方・大連子三方・小連子三方「大江山」
土呂幕:正面「川中島の合戦
    平右「和田合戦、朝比奈三郎の剛力」
    平左「巴御前」
見送り:「三国志」

これより泉大津に戻り、中華の名店「昇龍」さんにてやや遅めのランチを食らうのでした。。。
では、また。