2025年4月27日(日)
今日の岸和田は、堺町地車生誕100周年ということで大賑わいだったようです。私は残念ながら単身生活中で帰省できず東京でPCを眺めている状況です…。
で、振り返りますと…
今から16年前の6月に行われました堺町地車修理完成入魂式が小屋前で行われてました。
その様子を、ここ最近恒例になりつつあります「プレイバックだんじりレポシリーズ」でご覧いただきたいと思います♪
では、16年前の懐かしい画像で振り返りましょう!!
↓
6月14日(日)。
某情報によると午前10時からの入魂式とあったので、一時間前なら十分かも・・・
そんな予想で、ブログ仲間の国津社さんと一緒に岸和田入り。
欄干橋付近で、車を停めていると・・・
小気味のいい太鼓の音♪
「ドンチチ、ドンチチ・・・♪」
紀州街道からのS字方面は、人だかりが。。。
ありゃ~、もう走ってる!
少々出遅れはしましたが、美しくなった堺町の地車を拝見して参りました。
▲堺町らしい好テンポの太鼓お追いかけて通りまで出ると・・・
あぁ~、バックしてきました(涙)。。。
▲おぉ!ツツミもしっかり巻いてます!
となると、期待するのはやっぱり「やりまわし」披露・・・(汗)。
でも、バックしてます。
▲もう小屋へ仕舞うのかな。。。
▲キレイな葺地!
懸魚・裏甲などは以前のままのようでした。
▲今回の修理は井上工務店さんとのこと。
もしや懸魚が変わってたりして・・・なんて想像してましたが。。。
▲手際よく地車庫へ。
さぁ、入魂の準備です。
▲お供え物もバッチリ。
格好ええ!
▲もう一枚!正面から。
▲宮司さん登場で祝詞が読まれました。
▲三手先七段に組まれたシンプルさが特徴の堺町。
最近の新調地車でも、この大正時代の雰囲気を再現しているものもあります。
▲堺町といえば、この正面土呂幕。
ご存知「太平記」の名場面、「楠木正成、湊川の初陣」です。
先代(現・熊取町野田区)の図柄を引き継ぐ、岸和田では唯一の地車!
▲堺町の意匠の数々。。。
▲広く大きく木取りされた平方向の主屋根枡合い。
まずは平左「神功皇后三韓征伐」。
▲そして反対側、平右「素盞鳴尊大蛇退治」。
この前板一本勝負が最高に渋いです!!
個人的には堺町地車で最も好きな箇所のひとつ。
▲見送り内に注目!!
夏の陣の彫刻なのですが、同じ格好・ポーズをした武者が二つあるのをご存知でしょうか?
長宗我部盛親、それがこの写真です。
野田へ嫁いだ先代からの名残が、右上の作。
左下が、大正14年新調の関東彫り。
▲熊取町野田とそっくりな場面がたくさん発見できます。
こちらの組み討ちもそのひとつ。
◆堺町地車紹介◆ 製作:大正14年。 大工:朝代市松(朝市)、添棟梁は三木田捨三 彫師:一元林峯 主な彫刻 主屋根廻り 隅出す:源平盛衰記 枡合:正面「天の巌戸開き」 平右「素盞鳴尊大蛇退治」 平左「神功皇后三韓征伐」 背面「坂田金時と大鯉」 後屋根廻り 枡合:正面「平清盛 厳島神社参拝」 平右「源頼朝 鶴岡八幡宮放生会」 平左「安倍泰成の妖怪退治」 番号持ち:「勧進帳を詠む弁慶」。 土呂幕:正面「楠公父子桜井の駅の別れ」 平右「楠木正行、四條畷の戦い」 平左「楠木正季、湊川の奮闘」 見送り:「大坂夏の陣」
あっという間の、およそ1時間でした。
岸和田旧市の各町においても、今や貴重な存在になりつつある大正時代の地車。
キレイになった葺地とともに、まだまだ活躍していて欲しい堺町の現地車。
今年の祭礼も楽しみがまた増えました♪
堺町関係者の皆様、本日は誠におめでとうございました。。。
