1月12日(日)
3連休の中日。単身赴任中の私は、毎年この3連休を利用して一泊鈍行列車の旅に出かけるのですが、今年は初日が日本橋でのイベントのお仕事で出勤してましたこともあり、今年は日帰りの旅に変更。前から興味のあった信越本線・横川駅にある碓氷峠鉄道文化むらを目指しました!
碓氷峠といえば、日本最古の駅弁「峠の釜めし」が有名ですが、実は鉄道ファンなら一度は訪れたい「聖地」でもあります。
その理由は、この峠が66.7パーミルというかつて日本で最も急な勾配であったということ。なので特別な機関車を補機として連結し、通過した区間でもあります。(パーミル(‰)は千分率ですので、この場合1000m進むと66.7m上昇するという意味です)

長野・北陸新幹線の開業により信越本線は高﨑から横川止まりとされ、かつてのにぎわいを見ることはできなくなりましたが、関西生まれの私としては、いつか訪れたかった場所。鉄道文化むらをはじめ、今でもその面影を愉しむことができると知ったので、丸一日、しっかり堪能し鉄分補給をしてきたのでした。では、そんな様子をご覧ください…。

最寄り駅の南行徳から、上野に出て高崎線快速アーバンを利用、高崎から信越本線の終点横川を目指します。自宅から3時間余りの列車ひとり旅です。

15両編成の高崎線には、2両のグリーン車が連結されています。
2階席の見晴らしのいい席を確保。快適♪

高崎からは信越本線に乗り換えて終点・横川まで。

横川の手前辺りからすでに勾配が始まってました。
そして横川駅に到着。プツリと途切れた信越本線がなんとも悲しい。

横川駅に到着。
はやる気持ちを抑えながら、名物・峠の釜めしの「おぎのや」さんへ!

駅舎内と向い両隣に、おぎのや 名物・峠の釜めし の目印。

これより憧れの国鉄車両たちに会うとなると、結構な時間を要するので、少し早いですがここでお昼を摂ります。「元祖」の文字が誇らしげな荻野屋さん。

迷わず1択で「釜めし」。
お味噌汁と和菓子がセットなった本店限定のものをオーダー。
缶ビールも♪

駅弁として販売されているので、この釜は持ち帰り可能。
これで1合のごはんが自宅でも炊けるそうです。
お味はもちろん安定の旨さ!!現地で食べるからうまさも倍増です♪
具沢山で大満足でした。

こんなかわいい「香の物」もついてました。

横川駅を背に、碓氷峠鉄道文化むらへ。
信越本線はここで途切れてしまいましたが、その線路後は現在も残されているのが嬉しいです。その先には、鉄道文化むら敷地内へと繋がっていました。

鉄道ファンからチビッ子まで楽しめる施設。
何より多くの車両が静態保存されているのが魅力です。

まず、ど~んとお出迎えしてくれたのが碓氷峠の優等列車「あさま」の189系。
奥には「峠のシェルパ」と異名を持つEF63電気機関車(ロクサン)の姿も。

もう、いきなりテンションMAX!
昭和生まれの鉄道少年に戻る私。

かつての整備工場も展示場としてそのまま活用されてます。
油の匂いもあって、今にも動きそうなEF63。
いざ、中へ!!

おぉ~!
運転席に入れるじゃねぇ~か♪♪♪

個々の部分にもコメントしたいのですが、書ききれないので割愛(汗)。

だんじりも好きですが
幼いころから鉄道も大好き
もう、少年に戻ってオッサンであることを忘れてる51歳。ご満悦。

ここで、このEF63電気機関車がどれほど凄いのか。
関西人でもある私が、そうしてここまで興奮してるのか、いい動画がYouTubeで公開されてましたので、貼っておきます。↓

189系特急型電車の運転席にも座ることができました。
もうここはパラダイスです。

碓氷峠の歴史を勉強しながら(ここでは書ききれませんので省略)、屋外にある車両展示スペースへ。

おぉ~!まさに天国。
国鉄時代を駆け抜けた往年の名車たちが憩う場所。

EF63電気機関車については、今も一部の車両が動態保存されています!

信越本線や高崎線のみならず、全国各地でその役目を終えた機関車・客車・気動車・電車などなど。
ひとつひとつレポートしたいのですが…
取り合えず展示車車両全てをチェックしました♪

展示車両を満喫した後は、屋内にある鉄道資料館へ。

かつて日本の急勾配ナンバーワンを誇った「66.7」の表示。

時間がいくらあっても足りません(汗)。
陽もかげってきたので、鉄道文化むらをあとに次なる目的地へ。

峠道散策ということで旧信越本線跡が遊歩道になっているという「ウオーキング・トレイル(アプトの道)」を歩きます。
正月休み以降、ややお腹周りが気になっていましたので、ちょっと長めに歩くことにしました。歩いて分かったのですが、この横川ー軽井沢間は、かなりの勾配。
これを毎日、通過していた鉄道車両とその関係者の方には頭の下がる思いです。


こうして複線の片側(上り横川ゆき)線路は、アスファルトが敷かれ遊歩道に。
でも鉄路がそのまま残されています。

かつての信越本線をこうして歩いていることに感動。
こんなウオーキングなら毎日でも続けられるのに…。
でも、これが結構な登り勾配で…。

動画も撮りましたが…

勾配の感じ、うまく伝わりますかね…。

旧・丸山変電所
そのまま残されています。

鉄橋もそのまま。
軽井沢方面ゆき(下り)の鉄橋を、カメラの水平器で平らにして撮影。
こんな急勾配、これは補機EF63の後押しがないと登れませんね…。

遊歩道は一旦ここまで。
温泉施設「峠の湯」がありますが、私はその先の名所「めがね橋」を目指してさらに歩きます。

ここは信越本線が通る前の、旧の線路で「アプト式」が採用されていた区間。
かわいいトンネルがいくつも現存しています。

相変わらず急な勾配。
寒いけど汗だく。スタート地点から1時間あまり。
目的地までもう少し。。。

いくつかのトンネルを出ると急に開けました。山間の谷です。
ここが「めがね橋」のようです!

ちょっと脇から。こんな感じ。

橋の中央から、最近まで使用されていた信越本線が見えます。
こうして見てもえらい勾配です。

せっかくなので、脇道から橋の下へ。
煉瓦造りの立派な橋。これは永久に保存しておくべき建造物ですね。

陽も暮れてきたので引き返すこと30分、さきほど通過した「峠の湯」へ。
ここでゆっくり温泉に浸かって疲れを癒します。

ゆっくり1時間ほど入浴した後は…
やっぱりこれ!
生ビール旨し!!群馬ポークを使用したというとんかつで夕食です。
脇役の味噌汁が高級料亭並みに旨かった♪

峠の湯から30分ほどかけて、横川駅へ。
辺りはすでに真っ暗。
18:13 当駅始発の高崎線に乗って帰ります。


先頭車両。貸し切り。

高崎に到着。
ここからは高崎線「上野東京ライン」で2時間。
帰りもグリーン車を利用、今回は1階席に陣取ります。
東京までは利用客も少ないのでリクライニングをMAXに倒してゆっくり。

21:48 自宅最寄り駅に到着。
近くのスーパーで缶ビールを買って、おうちで一人「お疲れ様会」を行うのでした。
朝から晩まで、久しぶりに鉄道満喫の一人旅でした。
しっかり鉄分補給もできて、日ごろの運動不足も解消しました。

あっ、そうそう歩いた歩数は24,466歩!!びっくりです!!
少しの筋肉痛を感じながら、いまブログを書いてます。
では、また。