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今から11年前の2015年1月。
この日の注連縄奉納の神事に参加された地車は、野堂北組でした!
その曳行の様子と、だんじりレポをぜひご覧ください!
どうぞ~!!

1月3日(金)。
お正月三が日の最終日、昨年同様、平野区の杭全神社へ向かいました。
恒例の“注連縄奉納”です!!

午前8時すぎ。
西九条にある嫁さんの実家から国道43号線~25号線であっという間に平野郷へ。
コインパーキングに車を停め、9時少し前に人だかりのあるところへ向かいました☆

今年の当番町は野堂北。

比較的新しいこのだんじりの最大の見所といえば、江州上丹生彫(醒ヶ井彫)で埋め尽くされたところではないでしょうか。
その三枚板は、個人的にも非常に興味のある彫師さんでもあります井尻翠雲師の作とのこと。
わが町・板原町先代の昭和53年当時の大修理の際に、屋根や松良等、新しく入れ替えられたものがこの醒ヶ井彫りだったこともあり、今回の見物は非常に楽しみでした♪

では、早速その様子をご覧頂きましょう♪
・・・どうぞ。。

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▲野堂北のだんじりと関係者のみなさんが集合されてました。
 威勢のいい掛け声とともに一気に活気付く町内。。。いよいよ出発です!

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▲縁起のいい「大阪〆」とともにスタートしました!

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▲注連縄奉納の前に町内をしばし曳行です。

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▲ご祝儀を頂くたびに“大阪〆”♪
 

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▲えぇなぁ~♪
 正月から心地のいい鳴物が聴けて最高の気分☆

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▲さて、杭全神社前では・・・
 大勢の見物人が、今か今かと野堂北のだんじりが来るのを待ちます。。

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▲そして・・・
 国道25号線をしばし封鎖!
 杭全神社注連縄あげの見所ですね♪

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▲至近距離から迫力の画像をどうぞ~♪

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▲徐々に見物人が増えてきました。

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▲何度か宮前を行き来したのち、鳥居をくぐって参道にはいりました。

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▲露天が並ぶ狭い参道を・・・

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▲あとでも書きますが・・・
 このだんじりの特徴でも有ります飾目。
 他に類を見ない、超個性的なタイプ。

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▲参道のゴール地点が見えてきました。。
 ここで正面に取り付けた大きな注連縄を外して奉納します。

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▲前面の注連縄は神社へ奉納、そして後面にあったもうひとつの注連縄は前へ付け替えられます。

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▲それにしても、デカイですね(汗)。。

ここでしばしだんじり見学です☆

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▲まずは、前後の拝懸魚と飾目です。
 主屋根飾目正面:「やたがらす」
 主屋根飾目後面:「兎の餅つき」
 主屋根懸魚:「??仙人」
 後屋根飾目:「蝦蟇仙人(左)と鉄拐仙人(右)」
 後屋根懸魚:「龍に乗る黄仁覧」

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▲後屋根飾目の「鉄拐(てっかい)仙人」
 よう彫られてます。。

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▲おなじく「蝦蟇(がま)仙人」
 こちらもよう彫られてました!

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▲地車後方からの屋根周りです。

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▲台木には玄武が彫られてました。

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▲泥幕には「海の幸」。
 先代地車からの図柄を継承されてるそうです。

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▲担い棒下の「持送り」部分。
 前方には“力士”、後方には“波に千鳥”ですね。

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▲縁葛は唐子遊びかな。。

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▲そしてこれが見送り三枚板“三国志”です♪
 正面「超雲、江を截って幼主を奪う」
 右面「玄徳、天に祈念して巌を斫る」
 左面「諸将、勝軍を祝す および 孔明、関羽が罪を問う」

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▲左右の脇障子です。

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▲木鼻、隅出すの形状です。
 主屋根前方は獅子、後方は獏のようです。
 主屋根の隅出すには四神でしょうか。。
 後屋根の黒檀で彫られた木鼻もなかなかの作でした☆

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▲写真上は箱棟側面の龍。
 写真下は正面縁葛下にあります木鼻です。まるで下だんじりの木鼻のようですね。

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▲主屋根内部、後方の虹梁内側には、双鶴の細工!
 これぞ醒ヶ井の真髄!!ですね。

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▲あっという間に、出発の時間。
 注連縄の奉納を済ませ、次なる目的地「赤留比売命神社(あかるひめのみことじんじゃ)」へ
 向かいます。
 別名・三十歩神社(さんじゅうぶじんじゃ)です。

☆三十歩神社(さんじゅうぶじんじゃ)☆

応永年間(1394~1428)干ばつのとき法華経三十部を読誦したところ霊験あらたかであったので、三十部神社がなまったものという。俗説では祭神が「三十町歩」の土地を三十歩と聞きちがえたためとも伝え、耳の神として信仰を集めた。またここは、秀吉の正妻北政所の所領であったときの会所跡ともいう。

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▲再び国道を封鎖!
 そして一気に渡ります☆

 警備の方もご苦労様です。。。

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▲私の目の前スレスレで走って行きました(汗)。。

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▲平野郷には昔ながらの趣のある町並みが続きます。
 この饅頭屋「亀乃饅頭」さんもそのひとつ。帰りにお土産で買ってかえりました♪

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▲バス道に出まして・・・

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▲2箇所目の奉納地点「三十歩神社」へもうすぐです。
 このまっすぐな細い路地と瓦の屋根の風景が、なんとも言えない、いい絵です。。

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▲三十歩神社境内に到着。
 そして手際よく、注連縄を外して奉納されます。

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▲9年に一度の大役を終え、ほっとひと息のみなさん。
 

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▲やっぱり新品は気持がいいですね。

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●野堂北地車紹介

製作:平成4年

大工:川井工務店
彫師:江州上丹生彫(醒ヶ井彫)
   井宮勇倉
   井尻翠雲(三枚板)

主屋根飾目正面:「やたがらす」
主屋根飾目後面:「兎の餅つき」

後屋根飾目:「蝦蟇仙人(左)と鉄拐仙人(右)」
後屋根懸魚:「龍に乗る黄仁覧」
後屋根隣懸魚:(左右で)「風神雷神」

車板:“漢楚軍談”
   「黄石公と張良」

見送り三枚板:“三国志”
正面「超雲、江を截って幼主を奪う」
右面「玄徳、天に祈念して巌を斫る」
左面「諸将、勝軍を祝す および 孔明、関羽が罪を問う」

土呂幕(正面・左右平)「海の幸」
後正面「廬教仙人」

台木:「玄武」