お盆休み10連休もいよいよ終盤。
いつもお世話になってます大阪地車彫刻でお馴染みの彫陽こと、山本陽介師の仕事場にお邪魔して参りました。

仕事場内は、ケヤキの香りで充ちて、木っ端が散乱してます。
そこには、時折表情を和ませながらも、真剣勝負を挑み続ける陽介師のオーラを感じました。

ご承知の通り、令和7年完成予定の貝塚・森町の新調だんじりの製作に孤軍奮闘。彼らしい真っ直ぐな思いが、そのまま作品に込められた飽きの来ない秀作が日々生まれています。

「飽きの来ない」これが重要。
派手な刻みと、現実離れした構図に好評価されがちな昨今。
陽介師の生み出す作品は、どれも古風であり、実に彫物らしく、素材を活かす。
「飽きの来ない」とは、年月とともに「ジワる」感覚なのかもしれませんが。

帰りに、今年の岸和田祭のポスター大小2枚と、冊子をいただきました。
ポスターには年番長の町である上町地車の見送り彫刻(開親子作)が大きく掲載。
下段は、その上町地車を中央に、藤井町・紙屋町の松田正幸師が刻んだ2台が脇を固め、淡路彫りファンとしては嬉しいアイテムに。

冊子をめくること140ページに、我らが彫陽を発見。
半頁に掲載、代表作品・明智光秀とともに「岸和田 名門 筒井師 岸田師 の技を継ぐ」とあります。
恰好よろしいなぁ。

お互いの近況報告と雑談、他愛のない会話だけを少し。
仕事場を後にしました。