先日、日本橋で初めて見物した神田祭。
そこで間近で見た、馬の顔。
これまで意外にも、じっくり拝見したことがなかったかなぁ…。

馬の彫刻もまた「だんじり」を語る上で不可欠なものでもあります。

実際、よく見ると、これがまた表情豊かで、個性的で、非常におもしろいものです。地車を見るとき、彫刻の題材や、主人公にだけ、どうしても意識されがちですが、はたして馬が貧弱だったりしてたら、どうでしょう?

「えぇ彫りモンやなぁ!」と評される地車には必ずと言っていいほど、いい馬が刻まれてます。まず例外はありませんね。

今日はひとつ、私のカメラに収めた中で、個性的な馬だけをピックアップしました。ぜひ、みなさんも馬の魅力に迫ってみてください。
それでは、どうぞ♪


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▲まずは舜さん初期の馬から。
 岸和田市土生瀧町先代。昭和8年の作。

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▲ここの三枚板は豪快でいて繊細。この馬も絶品です。
 東大阪市北蛇草。

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▲キレイな顔!整っていますね♪男前!!
 おっとオスですよね。たぶん。熊取町五門区先代。

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▲平成の地車ながら古風なガラス眼が印象的、松田武幸師の作。
 櫻井義國を思わせる作風がステキ!岸和田市北町。

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▲京彫り・吉岡義峰師の代表作!とくれば熊取町大宮区。

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▲“舜刀彫”の看板、木下頼定師の代表作!こちらは春木中町。

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▲われらが「あわじ彫」開さんの名作。惚れ惚れする面構えです。
 岸和田市上町。

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▲個人的に大好きな馬。この顔、たまりませ~ん!
 わが町の先代地車の土呂幕、すごく自慢でした。
 泉大津市板原町先代(現・堺市菱木奥)。

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▲関東彫・一元林峯(かずもとりんぽう)師が、櫻井義国師の助として刻んだとされる馬。馬の髪が前に流れるのが個性的です。
忠岡町道之町先代。

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▲顔じゃないですが(汗)、筋肉モリモリのリアルさ。
 山本仲伸師の代表作で、津久野中組。

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▲こちらは、おしりの穴までリアルに再現(汗)。
 熊取町野田。

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▲やっぱりこの馬。
 それにしてもです。この雰囲気はスゴイですね。
 岸和田市中之濱町。

▲ラストを飾るのは、岸田恭司師の馬。(板原町正面土呂幕・巴御前)
 迫力の中に流れるような美しさを秘めている秀作。

たかが馬。
されど馬。
馬に注目すれば、地車見物がもっと楽しくなること、間違いナシ!
ですね。。