今夜は、小ネタです。
ときどき、こういうネタを放りこみたくなります。
私たち50歳前後の年代、その幼少期はいわゆるバイブル本とされた「だんぢり談義」や写真集「ザ・だんじり」くらいしか、だんじり関連の書物ってなかったです。ホームページなんて、もってのほか。
あとは近所のおっちゃんらから昔の武勇伝を聞くだとか、ときどき工務店に連れてってもらうだとか、そういうルートでしか知識なんて入ってこなかったんですよね。
今は、あらゆるだんじり関連のホームページや、YouTubeなどでも詳しく紹介されていたりして格段に簡単に知識を得られるようになりました。
また、だんじりの各部の名称などは、宮大工さんや寺社仏閣の建築関連のサイトを利用することで、誰でも簡単に知識を得られるようになりました。
個人的に…
私は、だんじりも神社仏閣も、屋根回りの建築について少しだけ興味があります。
だんじり好きが転じて、少しは部位の名称なんかも覚えたりしました。
鬼板、箕甲、葺地、破風、裏甲、懸魚、眉しゃくり・・・など。
屋根だけを見ていても、飽きないですね。。
過去に、自町の「板原町子ども体験会」の中で、だんじり解説を行った際の事前準備のための資料から、面白いものを再発見したのでご紹介します。
切妻の屋根。
実に美しいですね~。
さて・・・
この見慣れた破風ですが、懸魚の淵に眉のラインが3箇所尖がっているのがわかります。
この○印の箇所です。
尖がってますよね。
これ、何と呼ぶんでしょうか!?
実はこの部分・・・
古建築用語では「茨(いばら)」と言うそうです。
ちゃんと名前があるんですね~。
さて、お次は・・・
こちらも切妻です。
破風の両端、この「うにょうにょ~」とした切り口(ライン)、その由来が名称になってるようです。
この○印の中のことなんですが・・・
弓を引いたような形であることから、古建築用語で「弓眉(ゆみまゆ)」と呼ぶらしいです。
さらに・・・。
その眉そのものも、よく見ると太い線、細い線、深い線というように3本刻まれているのがわかります。
その3本の眉にもちゃんと名前があって、それぞれ上から「本眉」「欠眉」「捨眉」と呼ぶそうです。
ちなみに、この眉を刻むことを「眉を欠く」とか「眉欠き」などと呼ぶらしいです。
この眉については、だんじり工務店さん毎で、その線の太さ(彫の深さ)が違っていたり、個性が表現されていて面白いです。
古建築用語。。
覚える気がなくても、読んでいて面白い名称がいろいろ出てくるので楽しいです。だんじりシーズンはもちろん、そうでない季節でも、神社仏閣や、他地域の祭り見物なんかでも、楽しめそうなお話でした。
では、また。