先日行われた試験曳き。
あいにくの天候が災いし、我が町のだんじりにも若干の破損が発生しました。
縁隅木というだんじり前方の隅の部分、町名が記されている箇所ですが、上記のように欠損してしまいました。

本祭りまで1週間という限られた時間しかなく、駆けつけていただいた植山工務店さんと彫陽さんの絶妙な連携により見事に修復いただきました。
その過程をご紹介します。

大工さんの手により、欠損部分に杢目を合わせて新しい材木を貼り付けます。

ここから彫師さんの出番です。

まずは鉛筆で梅鉢紋を復元。

「板原」の文字も鉛筆で復元。

落とすところを削る作業。

「板原」の文字も、梅鉢紋も、見事に復元されました。

側面

底面もぬかりなく。
完璧な仕事です。

お見事!!

お次は、右松良「布引四段目 小櫻責め」の欠損箇所の修復です。
主人公の小櫻のお顔がなくなってしまっています。

大工さんの手により、あらかじめやや大きめに木造りした部材が取り付けられています。

作業がやりにくい環境下。
フリーハンドで、形にしていくあたりはまさに職人技。
叩きだしてしばらくすると、小櫻さんの輪郭が出てきました。


素削り、仕上げです。

復活の小櫻さん。
以前よりもべっぴんさんになった気がします。
怒り上戸の平次にやられてるシーンが見事復活しました。

彩色完了。
杢目もピッタリ、さすがですね。

さぁ、明日からはいよいよ令和7年の本祭り。
事故なく、怪我なく、いい祭になりますように。。。

植山工務店さん、彫陽 山本陽介さんに感謝!